GARAGEHOUSE 2
ガレージ内に設けられた玄関の扉を開けると床面や壁面は純白で構成され、頭上に向かって明るい空間が広がる。最初の踊り場から見て左手は寝室、右手は浴室とトイレ。180度右ターンをしてふたつめの踊り場へ。さらに180度左ターンをするとリビングルームへたどり着く。松永さんが「トルネードハウス」と称する理由は、この動線にある。進むにつれて(この家は何階建てなんだろう?)と幻惑されるのも、魅力のひとつ。リビングルームは複数のレベルで構築されていて、身を置いていて楽しい。また、天窓をはじめ多くの窓から十分な自然光が注ぎこんでいることも特徴だ。外観からは窓が少ないように見えるのだが、じつは巧みな採光が施されている。

ガレージで愛車たちとの時間を過ごした後は、ステップフロアを上がるにつれて穏やかで、寛いだ気持ちになれる。ガレージがもつ男っぽいクールな空間から、自然光がたっぷり注がれる和みの空間へ。逆に、リビングルームから階段を下りていくと、レベルが下がるにつれてガレージで待つ愛車たちと過ごす時間への期待感が高まり、ワクワクするような男の世界へ誘われる。

Kさんは休日ともなると、ジャズの流れるガレージで愛車と過ごすことが多い。扉を開け放っていると、通りすがりの人に声をかけられることも少なくないという。「昔、DUCATIに乗っていたんですよ」という通行人との短いやりとりもまた、趣味人としては至福のひとときとなるのだろう。

文・菊谷 聡
ガレージのある家 VOL.10掲載
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